当院には、本当に様々な症状でお悩みの患者様が来院されます。特に多いのは、腰痛、肩こりに次いで、足のトラブルを抱えていらっしゃるケースです。脚の痛みや不調といっても、足首、膝関節、股関節の痛みはもちろん、神経障害による痺れなど、その現れ方は多岐にわたります。
これらの様々な足や身体の悩みの根源として最も重要だと考えられるのが骨盤のズレや歪みです。
骨盤は文字通り身体の中心であり、土台となる部分。その骨盤に歪みが生じると、驚かれるかもしれませんが、足の長さにまで影響が出てしまうのです。
実際、私の臨床経験では、多くの方が1〜2センチ程度の足の長さのずれを抱えていらっしゃいます。
しかし、ここで皆さんは疑問に思われるかもしれません。「足の長さが違うのに、なぜ私たちは一応、地面に真っ直ぐ立っていられるのだろう?」と。
その答えは、私たちの身体が、傾いた状態でもバランスを取ろうと無意識のうちに行っている巧妙な適応にあります。まるで傾きかけた塔が倒れないように、身体を捻ったり、歪ませたり、特定の筋肉を過剰に緊張させたりすることで、なんとか真っ直ぐ立っているように見せかけているのです。
想像してみてください。もし家の基礎がほんの少しでも傾いていたらどうでしょうか?その上に積み重なるほど、傾きは増幅し、建物全体に大きな歪みが生じるのは容易に想像できるでしょう。
有名なピサの斜塔は、基礎のわずかな傾きが、上部へ行くほど顕著な傾斜となって現れた良い例です。もしピサの斜塔が生きていたら、その歪みに悲鳴を上げているかもしれません。
私たち人間も同じです。足の長さのずれという基礎のわずかな傾きを抱えながら、身体全体を捻じり、歪ませ、固めるという無理な体勢を強いられ、相当な負担をかけながら日常生活を送っているのです。
どうか、そんな身体の悲鳴に気づいてあげてください。そして、その悲鳴に応えるためのケアを始めてください。その具体的な方法の一つとして、ぜひ当院にいらしてください。
日々の適切なケアは、決して無駄にはなりません。それは、5年後、10年後のあなたの健康状態、そして何よりも「自分らしく生きる」という未来を確実に変えていく力となるでしょう。
今こそ、未来の健康のために行動を起こしませんか?